TOHIN TXターボブロワ
TX10 TX20 TX30 TX50 TX75 TX100 TX150 TX200 TX250 TX300 TX400 TX500 TX600
ターボブロワとは
航空機に用いられるターボファン技術を応用した新世代のブロワで、大容量の流体を取り扱うのに適しています。従来のルーツブロワに比べて省エネ、省メンテナンス、省スペース、低騒音、低振動で、電気料金やCO2排出量を大幅に削減し、作業環境の改善にも寄与します。初期投資費用は2年~5年で回収することができます。
TOHIN TX ターボブロワの特長
自社設計の制御システム・日本製部品採用
TOHIN TX ターボブロワはTOHINが韓国のターボブロワメーカーと共同開発したターボブロワです。水処理業界で長年培った技術を活かし、独自に制御システムなどを開発しました。主要部品であるPLC、タッチパネル、インバータは日本製部品を採用しメンテナンス製、アフターサービスを充実させております。
省エネルギー
インペラ、エアフォイルベアリング、独自冷却システムなどの技術により効率的な運転を可能にしました。従来のルーツブロワに比べて消費電力やCO2排出量を大幅に削減します。
省メンテナンス
エアフォイルベアリングを採用しているため、潤滑油等の使用・補給・交換の必要がありません。日常のメンテナンスはフィルターの清掃のみです。
低騒音・低振動
エアフォイルベアリングは高速回転時にシャフトとベアリング間に形成される空気膜を活用し、非接触です。そのため、機械損失がなく、騒音、振動は非常に少ないです。
万全のアフターケア
万が一の故障や修理の際も技術者が現地に赴き迅速に対応いたします。電装部品は日本製品を採用しているため部品の供給、交換をすぐに行うことが出来ます。インバータは安川電機製、タッチパネル、PLCはKEYENCE/三菱電機社製のいずれかをお客様ご自身に選択いただけます。
ターボブロワ専用設備
弊社は埼玉県久喜市の清久工場にTXターボブロワ専用の設備を構えております。そのため、メンテナンスや修理、実機の見学や試運転の立ち合いなども可能です。
TOHIN TX ターボブロワの用途
・排水処理設備のばっ気
下水処理場、食品工場、製紙工場、製薬工場などの排水処理
TOHIN TX ターボブロワの仕様
定格風量 [㎥/min]
吐出圧力 kPa/機種 |
TX020 | TX030 | TX050 | TX075 | TX100 | TX150 | TX200 | TX250 | TX300 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30 | 19 | 28 | 44 | 55 | 82 | 103 | 139 | 186 | 230 | |
40 | 17 | 26 | 42 | 57 | 85 | 109 | 144 | 190 | 235 | |
50 | 15 | 23 | 38 | 54 | 77 | 108 | 133 | 174 | 215 | |
60 | 13 | 22 | 34 | 48 | 69 | 101 | 123 | 158 | 196 | |
70 | 19 | 29 | 42 | 58 | 85 | 104 | 138 | 166 | ||
80 | 17 | 26 | 37 | 53 | 79 | 95 | 129 | 154 | ||
90 | 23 | 33 | 48 | 71 | 86 | 112 | 137 | |||
100 | 22 | 30 | 44 | 65 | 79 | 102 | 126 | |||
吐出口径(A) | 150 | 150 | 150 | 200 | 250 | 250 | 250 | 350 | 350 | |
質量(kg) | 200 | 490 | 495 | 700/580 | 910/780 | 870 | 920 | 1400 | 1480 | |
定格出力(kW) | 15 | 22 | 37 | 56 | 75 | 115 | 150 | 190 | 225 | |
外形寸法 (mm) |
W | 920 | 920 | 920 | 1020 | 1020 | 1020 | 1020 | 1300 | 1300 |
D | 1450 | 1450 | 1450 | 1600 | 1700/1600 | 1700 | 1700 | 2000 | 2000 | |
H | 1300 | 1300 | 1300 | 1375 | 1575/1375 | 1575 | 1575 | 1675 | 1675 |
※200V仕様はTX100まで対応可能です。
※TX400〜600についてはお問い合わせください。
TOHIN TX ターボブロワの構成・詳細データ
流動解析による最適化設計されたインペラ
TXコア部に搭載されたインペラは、三次元CADソフトを用いた流動解析により最適化比速度設計しました。インペラを高速モータに直結させることにより、増速ギアの様な動力伝達ロスが発生しません。
エアーベアリング
空気流体の動圧を利用した非接触のエアフォイルベアリングは、モータ回転時に回転浮上するため機会損失がなく、運転コストを大幅に削減できます。停止時には浮上しません。
見やすく、操作のしやすいタッチパネル
高解像度のタッチパネル液晶を採用し、操作や運転状態の管理、分析を簡単に行うことができます。ロギング機能にて、運転状態監視、異常発生履歴などをSDカードに保存も可能です。風量調整は、-・+ スイッチで簡単に変更でき、運転、停止は、2ステップ方式にて行い、操作ミスを防ぎます。ユニバーサル機能を搭載し、5ヶ国語(日本語・英語・韓国語・中国語・ベトナム語)を標準対応仕様としました。
消費電力・CO2の大幅削減
従来のルーツブロワをTXターボブロワに置き換えると運転コストの大幅な削減が期待できます。図と表からCO2と消費電力は他社製ルーツブロワに比べ20%ほど削減することが可能です。
区分 | 単位 | 既存設備 | 変更後 |
---|---|---|---|
ブロワータイプ | – | 他社製ルーツ | TX100-06-200 |
仕様空気量 | m3/min | 60 | 60 |
仕様圧力 | kPa | 60 | 60 |
合計消費動力 | kW | 93.8 | 73.1 |
年間電気料金 | 円 | ¥13,147,000 | ¥10,245,000 |
削減年間電気料金 | 円 | -2,902,000 | |
CO2年間削減量 | t | -90.6 |
計算条件
- 電気料金:¥16/kWh 運転条件:24h365日運転 CO2量換算:0.0005t-co2/kWh
ライフサイクルコスト
ライフサイクルコストの大幅な低減が可能なのでエンドユーザーの利益性を最大限にすることが可能です。設備導入費用はおよそ2年から3年で元を取ることが出来ます。
※5、6年目にインバータの交換及びコア部のOHを行います。
TOHIN TX ターボブロワの省エネシミュレーション
ターボブロワの導入事例
お弁当工場にTXターボブロワを導入
食品メーカー効果:前年比で約425万円/年の電気料金の削減(-25%)と約70t/年のCO2 排出量の削減(-25%)することができました。 また、騒音の問題も改善し、ブロワ室の環境改善にも繋がりました。
北海道糖業株式会社様にTXターボブロワ 300馬力を導入
食品メーカー効果:薬剤、汚泥の処理にかかる費用が月額120万円から60万円に削減
三幸製菓株式会社様 TXターボブロワと制御盤・キュービクルを納品
食品メーカー効果:CO2、電気料金の削減は勿論のこと低騒音、低振動、作業環境の改善に貢献し大いに評価をいただきました。
産業廃棄物処理場にTXターボブロワを導入
産業廃棄物処理場効果:既設のブロワ1台をターボブロワ(TX-020-06)に置き換えたことにより前年比で約87万円/年の電気料金の削減(-37%)と約24t/年のCO2 排出量の削減することができました。 また、油脂を使わないことと、低騒音化で騒音の問題も改善し、ブロワ室の環境改善にも繋がりました。