TOHINオイルバーナー
TOHIN オイルバーナーとは
本機は中圧バーナーの元祖といわれる当社が高圧式・低圧式の技術を活かし50数年前開発した安価で高性能なバーナーです。
圧縮空気(0.03~0.05MPa)をバーナー本体に送りノズルチップの中心から噴出する燃料油に旋回衝撃を与え霧化し、ついでバーナーの噴出口で周囲から全面的衝撃分裂を行わさせ、噴霧の中心まで十分空気を混入させ、燃料油を完全燃焼させるバーナーです。
燃料油は灯油、A重油を主として用います。バーナーのタイプは標準型としてA型、自動タイプのオートノズルがあります。
圧縮空気源としては当社のTOHINロータリーブロワーを使用することが最も安価で性能的にも適しています。
TOHINオイルバーナーの用途
- 公害関連(焼却炉、脱煙、脱臭)
- 農水産(煮上げ、つくだ煮)
- 食品(豆腐、製餡、かまぼこ、製茶)
- 厨房・浴場施設(学校、病院、寮、食堂、旅館)
- 各種乾燥(椎茸、わかめ、のり、いぐさ、葉タバコ)
- 化学(メッキ、染色、脱脂、製薬)
- 製菓(甘納豆、あめ、羊かん、揚豆)
- 発酵食品(酒造、みそ、しょうゆ、こうじ)
TOHINオイルバーナーの詳細データ
TOHINオートノズル
- 本機は中圧噴霧式バーナーであるため非常に霧が細かく重油でも完全燃焼する。
- ガンタイプバーナーと異なり油圧は自然流下でよく、ノズルの油詰まり等が少ない。
- ハンドル操作で自由に燃料油が加減できるためノズル交換の必要がない。しかも油量の幅が非常に広く広範囲の用途に使用できる。
- 油圧、空気圧ともに比較的低いため消耗するところがなく、故障も少なく安心して使用できる。
- 中圧バーナーの特徴である1台のブロワーで何台でも自動化できる。
- 非常にコンパクトにできているため手もとが邪魔にならない。
オート1型 | オート2型 | |
---|---|---|
燃油量 | 1~15ℓ/時間 | 3~20ℓ/時間 |
燃料 | 重油・灯油 | 重油・灯油 |
油圧 | 自然流下(0.1~0.3Kg) | 自然流下(0.2~0.3Kg) |
空気圧力 | 0.02~0.035MPa | 0.02~0.035MPa |
電磁弁 | 1/4″ | 1/4″ |
トランス | 10,000V | 10,000V |
ノズル口径 | 1.5~2.5mm | 3.0~4.0mm |
A型ノズル
本機は中圧バーナーの最もオーソドックスな標準型ノズルで最も多く市場で使用さています。
号 | 油孔 | 重油消費量/時間(圧力0.35Kg/cm2) |
---|---|---|
2号 | 2.0mm | 1.8~8ℓ |
2.5mm | 3.0~10ℓ | |
3号 | 3.0mm | 4.0~13ℓ |
3.5mm | 5.0~15ℓ | |
4.0mm | 6.0~20ℓ |
バーナータイル
バーナーの先端部に定置して噴霧した燃料油を気化しさらに着火させる重要な役目を持ちます。オイルの燃焼量によって、大きさ・形状、さらに耐火レンガ製・鋳造製等いろいろあります。不適当なバーナータイルを取り付けると、不完全燃焼を起し、発煙によってバーナータイル内面・炉内レンガに炭化物が付着し熱効率が悪くなります。なお、弊社のバーナータイルは、バーナーと一体に固定するため金具も取り付けます。
バーナーおよびブロワー容量選定
- 1台のロータリーブロワーで何台ものバーナーに分岐して取り付ける場合は、バーナー総数の最大消費量(1時間)を合計し、ロータリーブロワーの大きさを選定して回転数を決定します。
- ロータリーブロワーがバーナーに適当という最大の理由は、同じ馬力数のモーターを使用した場合、コンプレッサーよりもロータリーブロワーの方が3~4倍の風量をもつことで風量によって火脚をのばし、バーナーのもつ性能をより以上に発揮させることができるからです。
- 下表の燃料消費量は1時間における最大量でいずれも煙突がある場合の消費量です。
下記のように1台のロータリーブロワーで2本以上、何本も使用できます。炉の容量により大小のバーナーを組み合わせてご使用ください。
ブロワー | モーター | 回転数 | 燃料油 | 適応バーナー(最大燃焼した場合) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インチ | プーリー径 | KW | プーリー径 | ℓ | 1本 | 2本 | 3本 | 4本 | 5本 | 6本 | |
½” | ~6” | 0.2 | 2” | 560~700 | 12 | A-1.5 A-2.0 A-2.5 |
A-1.5 | ||||
¾” | 8” | 0.3 | 2~2½” | 400~450 | 24 | A-3.0 A-3.5 |
A-2.5 | A-2.0 | A-1.5 | ||
¾” | 8” | 0.4 | 2~3½” | 560~700 | 30 | A-3.5 A-4.0 |
A-3.0 | A-2.5 | A-1.5 | ||
1” | 10” | 0.4 | 3” | 430 | 35 | A-4.0 | A-3.0 | A-2.5 | A-2.0 | ||
1” | 10” | 0.75 | 3½” | 560~630 | 45 | A-3.5 | A-3.0 | A-2.5 | A-2.0 | ||
1¼” | 12” | 1.5 | 4½” | 540 | 70 | A-4.0 | A-3.5 | A-3.0 | A-2.5 | ||
1½” | 14” | 2.2 | 4½” | 460 | 120 | A-4.0 | |||||
2” | 16” | 3.7 | 5” | 450 | 200 | ||||||
2½” | 18” | 5.5 | 5” | 400 | 300 | ||||||
3” | 20” | 7.5 | 5” | 360 | 500 |
オプションパーツ
オイルストレーナー
燃料油には往々ゴミが入っているものです。バーナーのノズル(オイルの噴出口)を詰まらせないようにしなければなりません。この働きをするのがオイルストレーナー(燃料濾過器)です。燃料配管の途中に取り付けてください。
給油管
給油管はドラム缶からオイルタンクにオイルを移送する場合、ドラム缶から直接バーナーにオイルを圧送する場合に使用される最も簡単な装置です。
ドラム缶より直接バーナーに送る場合はストレーナー付給油管を使用します。